この度KATSUYA SUSUKI GALLERYでは9月2日(土)より、家田実香による個展「神様はサイコロ遊びをさせる」を開催いたします。
キャンバス上に広がる絵筆の痕跡。
そしてそこから時間の経過と共に現れる「ひび割れ」。
家田実香によってキャンバスという宇宙に解き放たれたマテリアルに起こる森羅万象は、アクリル絵具の質感と色の可能性を追い求め、「マテリアル・フェティシズム」を掲げ制作を続ける彼女の孤高の旅の軌跡と言えるでしょう。
「神様はサイコロ遊びをさせる」と銘打ち、神々の遊びとも言えるような人知の及ばない領域で引き起こされた現象をキャンバスに留め置いた作品の数々を、この機会にどうぞご高覧下さい。
[展覧会コンセプト]
絵を見ている時、人は無意識に自分自身の中にある経験や知識の引き出しを開けている。引き出しを次々と開けているうちに絵とは関係がないはずの思い出に繋がっていく事もあるだろう。ただ、引き出しが一切開かない事もある。それは決して悪い事ではない。我々はいつだって自由に意思や行動を選択できるはずだし、そうあるべきなのだ。
私の作品は絵具が持つ美しさとその美しさが最大限に引き出された絵画表現についての研究記録である。モチーフや物語を排除し色と質感に焦点を当てている。いつだって絵具のために絵を作り、画面の中で取捨選択を繰り返してきた。
我々はいつだって何かをする時に選択をしている。その選択が成功する場合もあれば失敗することもあるだろう。成功失敗という重要な結果はどのようにして決まるのだろうか。もしかすると、想像以上に呆気なく決まっているのかもしれない。
[Statement]
この世に誕生してまだ100年も経っていないアクリル絵具は様々な質感と色を持ち、現代絵画の発展に貢献してきた。 私はアクリル絵具が持つ唯一無二の質感と色と共に「新しい絵画」とは何かについて探究している。 どの位置にどのような色でどのような質感の絵具を置けば、絵具の持っている魅力を最大限引き出せるのか。マテリアル・フェティシズムから生まれる絵は絵具のためであり、私が未知と絵画表現へ到達するためのものでもある。
家田実香
【開催概要】
家田 実香 / Mika Ieda
「 神様はサイコロ遊びをさせる」
会期:2023年9月2日(土)〜9月24日(日)
営業日:水曜日〜日曜日
休廊:月曜日・火曜日 (※9/18は営業致します)
営業時間:11:00〜19:00
〒152-0022 東京都目黒区柿の木坂1−32−17
TEL 03-5726-9985 FAX 03-5726-9986
Mail info@katsuya-susuki-gallery.com
HP https://katsuya-susuki-gallery.com
東急東横線「都立大学駅」より徒歩5分
家田 実香 / Mika Ieda
兵庫県出身
2018年 京都造形芸術大学大学院修士課程芸術専攻ペインティング領域油画コース 修了(現:京都芸術大学)
【主な展示】
[個展]
2021年
「家田実香個展 溶けない心臓」roid works gallery(東京)
[グループ展]
2018年
「京都アートラウンジ」ホテル アンテルーム 京都(京都)
「シュレディンガーの猫」東京都美術館(東京)
2019年
「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019」 京都文化博物館(京都)
2020年
「Gallery美の舎 セレクション展 moment vol.3」Gallery美の舎(東京)
2021年
「ブレイク前夜 in 仙台」Gallery A8T(宮城)
2022年
「POLYPHONY」ARARIO Gallery Shanghai(上海)
「NEWS」東京藝術大学 Yuga Gallery(東京)
2023年
「Gallery 美の舎 コレクション展」Gallery 美の舎(東京)
「Substance, Screen」FINCH ARTS(京都)
[常設展示]
スターバックスコーヒー 京都BAL店
【その他】
雑誌「pen 2019年2/15号」に掲載(2019年2月1日発売)
雑誌「CasaBRUTUS 2019年6月号」に掲載(2019年5月9日発売)
雑誌「CasaBRUTUS 2019年8月号」に掲載(2019年7月9日発売)
雑誌「ARTcollectors’ 2020年12月号」に掲載(2020年11月25日発売)
BSフジ「ブレイク前夜」に出演(2021年6月8日放送)
雑誌「月間美術 2021年12月号」に掲載(2021年11月20日発売)