宮山 香和 個展 「まばたきと祝福」

6月
27 Thu 2024
個展

「Pair of stones」 45.5×38cm
Oil on canvas 2024

この度KATSUYA SUSUKI GALLERYでは2024年6月27日(木)より、宮山香和の自身初となる個展 「まばたきと祝福」を開催いたします。

散歩や旅の途中で琴線に触れた場所と物を撮影し、その撮りためた写真の中から、まるでミュー ジカルや演劇の舞台を作り上げていく舞台美術のように、背景や大道具、小道具、そして役者な ど、画面内にモチーフを組み上げていく宮山香和。

身近に海外出身者が多いところに生まれ、様々な文化的アイデンティティを持つクラスメイトと 共に育ち、学校教育の過程でいくつかの宗教に触れる機会もあり、宗教建築や宗教儀式を通して 非日常へ誘われるような体験には幼い頃から鮮烈な印象を抱き、その後の作品制作に大きな影響 を与えていると宮山は言います。

今回の個展では、生活の中でふと目に留めた風景と神秘性を纏ったモチーフを共存させることで、 現実と非現実の境をさまようような、そして安らぎの中に、ほんの少しの不穏さを散りばめた新 作を中心に発表いたします。
宮山香和にとって初となる今回の個展、この機会に是非ご高覧下さい。

【開催概要】

宮山 香和 | Kana Miyayama
「まばたきと祝福」

会期 : 2024年6月27日(木)〜7月7日(日)
休廊 : 7/2 (火)
営業時間 : 11:00〜19:00

〒152-0022 東京都目黑区柿の木坂1−32−17
TEL 03-5726-9985
Mail info@katsuya-susuki-gallery.com
HP https://katsuya-susuki-gallery.com
東急東横線「都立大学駅」より徒歩5分

[Statement]

かつて、まだ大陸を跨いだ人の往来が盛んでなかった時代の⻄欧で、インド地誌が綴られたそうだ。 そこには人間の頭をした獅子や⻩金の宝を守る怪獣などの存在が記され、人々はその空想的な物語を 大いに歓迎し信じた。

「そうであるかもしれないこと」をあたかも真実であるかのごとく認識してしまうのは古代より繰り 返されてきた人間の本能ではないだろうか。 小さな輪の中で飛び交う噂話から国境を越えて広がりをみせる信仰まで、その根本的な構造は同じよ うに見える。

想像を共有して人は集団を形成し、感情を増幅し、救いや争いを生む。 ツールを通してさらに想像の共有が容易になり現実と非現実の判断が曖昧になった現在、私たちはど のように他者と対話をしていくのか。 思考を巡らせながら、安らぎと不穏さを内包した虚実入り混じる光景を描いている。

宮山 香和

宮山 香和 / Kana Miyayama

1993 東京都生まれ
2017 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業
2019 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期(修士)課程絵画専攻油画研究領域 修了

[経歴]

2023
Ballet meets Art vol.2(KATSUYA SUSUKI GALLERY・東京)
ARTabi2023(Sansiao Gallery HK・香港)
FLOWERS OF CONTEMPORARY ART(Sansiao Gallery・東京)
ACTアート大賞展2023 入選

2022
summer in color(中山堂・台湾 台北)
宮山香和 寺本明志「隣り合わせ」(KATSUYA SUSUKI GALLERY・東京)
picup 2022(REIJINSHA GALLERY・東京)

2021
澤あも愛紅 宮山香和「歪な避暑地」(Room_412・東京)
myheirloom pre-opening ceremony “Archives”(3331 Arts Chiyoda・東京)
日本橋イーストアートプロジェクト サマーアートミーティング(Gallery TK2・東京)

2020
FACE展選抜作家小品展 2020(REIJINSHA GALLERY・東京)
FACE2020 損保ジャパン日本興亜美術賞 入選

2019
シェル美術賞2019 入選
FACE2019 損保ジャパン日本興亜美術賞 入選

2018
FACE2018 損保ジャパン日本興亜美術賞 入選

[所蔵]
株式会社 チャーム・ケア・コーポレーション

「Life」31.8×41cm
Oil on canvas 2024

「Secret Garden」 97×130.3cm
Oil on canvas 2024