cult of personality

10月
21 Sat 2023
グループ展

この度KATASUYA SUSUKI GALLERYでは、2023年10月21日(土)から11月5日(日)まで、高橋ヨシ・角田笑香・坪山小百合・新田享一の4名が参加しての、人物をモチーフとした作品によるグループ展「cult of personality」を開催いたします。

cult of personality|個人崇拝

古来より芸術作品の主要なモチーフとして、人物は様々に描かれてきました。作品で表現されているのは、神話や宗教画、権力の誇示、それぞれの人物の生きた証など、時代時代で様々です。
そして現代においても人物は主要なモチーフであり、多くのアーティストが様々な作品を発表しており、哲学や精神世界、肉体、時事など様々なものを、時にはメタファーとして表現する一方、色や質感そしてカワイイなどキャラクター性や、逆に人物には特に意味性を持たせてないものなど、表現のレンジは広がっています。

そこで鑑賞者はその人物をモチーフとした作品に対峙した時に、一体何を感じ、どのように解釈するのでしょうか。
またアーティストのコンセプトを受け止めた時、何を感じるでしょうか。
そして作品を飾るということ。
作品を愛でるということ。

特に人物をモチーフとした作品である場合、鑑賞者はより何かを深く読み取ろうとするかもしれません。
そこに自分を投影するかもしれませんし、そうすれば作品との関係性がより深くなり、熱を帯びてくるかもしれません。
それは突き詰めると祈りや崇拝などの、宗教行為に近くなっていくかもしれません。
(特に最近はSNSが広く浸透した事により、インフルエンサーと呼ばれる人が増えてきましたが、そうしたインフルエンサーとの関係性も、ライトに崇拝するという行為に近いと感じます。)

この度開催するグループ展「cult of personality」に参加する高橋ヨシ・角田笑香・坪山小百合・新田享一の4人は人物をモチーフとした作品という共通項はありますが、その表現するところは様々です。
今回の展覧会を通してポートレイト作品又は人物をモチーフとした作品と鑑賞者の関係性を、改めて考えるきっかけになればと思います。
この機会に是非ご高覧下さい。

【 開催概要 】

「cult of personality」

高橋ヨシ/角田笑香/坪山小百合/新田享一

2023年10月21日(土)〜11月5日(日)
時間:11:00〜19:00 
休廊:月曜日・火曜日

〒152-0022 東京都目黒区柿の木坂1−32−17
TEL 03-5726-9985
Mail info@katsuya-susuki-gallery.com
HP  https://katsuya-susuki-gallery.com
東急東横線「都立大学駅」より徒歩5分

【 アーティスト・プロフィール 】

高橋 ヨシ/ Yoshi Takahashi

主に復活や未来について考えている、復活するというのは、復活以前と同じ状態に戻るということではなく、何か以前と違うものやことを得て未来に生き返ってくることだと考えている。
モチーフとして描いているものは天使などの人間でないもので、亡くなった者や過ぎ去ってしまったこと、これから来る未来や未知のこととの使者として描いている。
バラバラになった線やグルグルの線の中は少しだけ未来の時間軸だと考えて制作している、画面の中で今と未来のさまざまな現象が描かれている天使などの表情が歪んでいくように意識して描くのは、わたしたちの未来やこれから起こることに対する希望や不安を表現している。

1998 埼玉県さいたま市生まれ
2020 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業

▪ Solo Exhibition
2023 「picnic」PARK8(東京)5/22~6/4
2023 「明日かえるたまご」根津カレーラッキー(東京)2/1~2/28
2022 「きみにあげる」スペースくらげ(神奈川)5/13~5/29
2021 「僕たちは天使だった」スペースくらげ(神奈川)12/11~12/26 2021 「anytime カチ鳴らすおれの音頭」新宿眼科画廊(東京)
2019 「君と僕とおねーさんと。」陳陳(東京)
2018 「飼いチワワの胃の中、ベンガルトラ。」高円寺グッドマン(東京)
▪ Group Exhibition
2023 「グレー色のピンク」PARK8(東京)7/11~7/23
2023 「GEISAI#22 & Classic」東京ビッグサイト 4/30
2023 「ゾンビがいる絵展 2」スペースくらげ(神奈川)1/7-1/22
2022 「ao」akibatamabi21/3331 Art Fair 2022(東京)10/28-11/27
2022 「大地と風の丘」新宿眼科画廊(東京)2/4~2/16
2022 「ゾンビがいる絵展」スペースくらげ(神奈川)1/7-1/30
2021 「お泊まり会」目黒 rusu(東京)
2021 「Group Exhibition : EPIC PAINTERS Vol.8」THE blank GALLERY(東京) 2020 「meatloaf mania・岡本七 二人展」Gallery33(東京)
2020 「LOVE SEX DEATH」Gallery33(東京)
2019 「Art Fair -Ongoing Maturi-」Art Center Ongoing(東京)
▪Award
2023 「FACE 2023」入選(SOMPO 美術館/東京)
2022 「CHANGTING GALLERY EXHIBITION 2021」入選(長亭ギャラリー/東京) 2017 「アジア創造美術展 2017」奨励賞 (国立新美術館/東京)

Web   : https://dustbunny.tokyo/takahashiyoshi/
TW    : https://twitter.com/untan443
IG    : https://www.instagram.com/communicationability/

角田 笑香/ Emika Tsunoda

人物を描いたところでそこにその人が現れるわけではない。像は像でしかなく、絵画はどこまで行ってもキャンバスと絵の具という物質である事実には逆らえないからだ。
そのため、思い入れのある人物を描くことはない。あくまで構図を作るひとつのピースとして絵に組み込んでいる。
一方で人物というモチーフには、それに描けない空間や人物によって勝手に立ち現れてしまうドラマ性があり、それを無視することは出来ない。
物理的な事実とドラマ性は相反する要素に見えるが、それらが戦い、拮抗し、融合している状態が絵画が最も絵画になると考えている。
人と人との距離、物質と身体の距離、どちらも同時に観測することが絵画と鑑賞者という関係を作るのだ。

2001年 福島県生まれ。
2020年 武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻入学 。(在籍中)

展示歴
2022年
グループ展「EPIC PAINTERS Vol.10 -PORTRAITS-⁡」 @ THE blank GALLERY
髙野詩音・角田笑香2人展「Picky Nicky」@ gallery33south
グループ展「Somewhere in between」@ THE blank GALLERY

2023年
グループ展 「Raising Piggy with ketchup」@ Room_412

坪山 小百合/ Sayuri Tsuboyama

鑑賞者は作品をどのように解釈してもいい。作者の手から離れた作品は、所有者のパーソナルスペースに置かれ、そこから長い日々を共にする。それは、作品と作者が過ごした時間より長くなることも多い。私は絵を描くとき、絵と会話し、そして自分と会話する。完成に近づくにつれ絵の声は小さくなり、完全に聞こえなくなった時点で絵が自立(完成)する。完成する直前、私は絵が最後に発する言葉を聞く。「Can you see me?(あなたは私が見えますか?)」
絵が作品となり私の手元から離れたのち、作品は所有者との会話を始めるのだろうか。

1983年福岡県生まれ。2010年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。
人と植物をモチーフに、「人と自然界の関わり」をテーマにした油彩画を制作する。

1983 福岡県生まれ
2008 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
2010 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修士課程修了

個展
2023 坪山小百合 台北首展〈Between You and Me〉(美寓藝術文旅105、台湾)
2023 森と人のはなし (TAGSTA GALLERY、福岡)
2022 呼吸のアウトライン (TAKU SOMETANI GALLERY、東京) 
2021 坪山小百合展 -Origin-(日本橋三越本店本館6階美術サロン、東京)

グループ展
2023 MITSUKOSHI Art Weeks (日本橋三越本店本館7階催物会場、東京)
2022 FREE COLORS -交差する空間-(日本橋三越本店本館6階 美術特選画廊、東京)
ON PAPER (TAKU SOMETANI GALLERY、東京)
2021 TAION (スパイラルガーデン、東京)
Kyushu New Art (博多阪急、福岡)
2020 Kyushu New Art (博多阪急、福岡)
2019 Echoing Landscape (计家墩理想村ギャラリースペース、上海)

コミッション・ワーク
2023 ハーン小路恭子著「アメリカン・クライシス / 危機の時代の物語のかたち」装画

賞歴
2021 Fukuoka Wall Art 2021 入賞
2020 Independent Tokyo 2020 準グランプリ

アーティスト・イン・レジデンス
2019 Tiger House / 上海

アートフェア
2023 ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023(TAKU SOMETANI GALLERY、東京)
2023 URBAN BREAK(Gallery X2 、韓国)
2022 ART TAIPEI(Contemporary Tokyo 、台湾)

新田 享一/ Nitta Ryoichi

キャンバスや紙といった支持体を折ることで平面と立体、絵画と彫刻、内と外の境界をなくし、 支持体が表現の土台という役割を越えて表面に可視化し直感的に作品表現へ参加する。 平面絵画の枠を超え日本古来のあそびである「折り紙」を作品に取り入れることで絵画の新たな ありかたを追及している。

1998 東京生まれ

2021 安宅賞
2022 東京藝術大学日本画科卒業
2022 台東区長賞 サロン・ド・プランタン賞 受賞